この保土ヶ谷教会で信仰生活を送るようになってもう三年になります。私と少し親 しくなった方たちに私の本当の自分を表したかったのですが。完全にはできません でした. いつも私の家族についての話をするとついつい家族の良い面を話していま す。8人の兄弟がいるのに弁護士の弟のことや薬剤師の妹のこと、銀行員の姉のこ となどについてばかり話しています。うまく行っている兄弟たちについて話すのは 楽なことです。そしてこのうまくいっている兄弟たちの辛さについては何も言いま せん。弟の一人は家庭内の問題をかかえていますし彼は社会的には暗い部分も経験 しています。精神的にもずいぶん弱くなっています。この兄弟についての話は誰に もすることはありませんでした。

いつも良い面ばかりを見せるのは、悪い面を見せたら受け入れられないのではない かという恐れがあるからです。今日の福音を読むと人間はそういう神に対してもそ の恐れを感じています。私たちは自分の悪いところ、弱いところ、完璧ではないと ころ、失敗などを神に見せることに恐れがあります。

遜る者は高められると今日の福音では教えています.例えば自分の良い面だけを知 っている友達は本当に私を愛してくれるといえるでしょうか。私の良い面も悪い面 も知っていてそれでもなお私の友達でいてくれるなら。それは本当に私を愛してく れているといえるのではないでしょうか。

神様は私たちの弱いところ、悪いところ、汚れているところなどをすべてありのま まの私たちを受け入れてくださるのです。

その真実が分かるために本当の自分を表わさなければならないのです。