今日の福音ではイエス様が弟子達に「あなたたちは私を何者だというのか」と聞きました。この質問はキリスト教の中心 の問いかけです。この質問に対する答えは私たちの信仰の深さを見極めるものです。 この質問に答えるためにまず私た ちが救いの意味を理解しなければなりません。でも私た ちの救いに対する理解は人によって違います。私たちの立場はそれぞれ違うのですから。 聖パウロはファリサヤ派の人だったので。律法の圧迫を経験しました。この律法からの救いを求めました。聖パウロのた めにイエス様はその律法から解放される道を教えている先生なのです。イエス様は律法に従う道の代わりに愛の道を教え ているのです。

聖ペトロはただの漁師でした。ガリラヤの泉のほとりにある町で生活に追われる日々を経験しました。この生活に追われ る日々からの救いを求めました。聖ペトロのためにイエス様はそのような日々から解放される道を示して下さる方です。 イエス様が作った共同体の愛のおかげで物を共有し、新しい生き方を見出しました。

二人ともイエス様によって救いの道を見つけたそうです。二人はイエス様の歩んだように歩みました。つまり、自分のお かれた状況から解放されるために自分を他の人のために犠牲にすることが救いなのです。イエス様の生涯と同じように。 皆さんにとってイエス様は何者ですか。何の状態からの救いを求めていますか。